もすもす日和

思ったことを思ったままに綴るだけのブログ。

今日も喧嘩してしまった

今週のお題「あの人へラブレター」


いま、旦那さんとの間の空気が悪い。

わたしが旦那さんの仕事中にある記事を送って、「ちょっと仕事中には読めませんね」と言われたことに腹を立てたからだ。

何その言い方。偉そうに。

仕事中で、忙しいことくらい、こっちも重々分かっている。

だから今まで、ラインをスルーされていても、特に何も言ったことはないはずだ。

質問を何個かしていて、返事を返してくれたときに、「今日は帰りどのくらいになる?」に対する回答だけなかったときには言及したが。

ただ、そのときにも、「(帰れる時間が)分かってたら即答するわ」とか言われて、またそういう言い方。本当に腹が立つ。とか思いながらも、この人は、忙しいときとか分からないときは、既読スルーする人だと、自分の中で少しずつ彼を知ってきて、対応するようにしていたのである。


今回だって、既読スルーでよかった。

あとから、「仕事してたから読めなかった」と言われれば、そりゃそうだよなと思う。

返事をくれるのであれば、「いま忙しいからいまは読めないな」とか言ってくれればいいのに、


「ちょっと仕事中には読めませんね」


この違い、お分かりいただけるだろうか?

クソ忙しいときにそんなの送ってくんなよ、みたいなのを感じてしまう文面。

だってあなたのことだから、

まず自分で調べるとかしないかなって思ったし、調べようとしたとしたらあれ?アレなんだっけってなると思うし、でも、知ってほしいから、クリックするだけでいつでも読める状態にしておきたかっただけなのに。

べつにすぐ読めだなんて、思っていないのに。


でも、そう思われてしまったのだろうか。

「仕事が落ち着いたときにでも、気が向いたら読んでみてね」みたいな文言を、わたしが付け加えればよかったのか。

もしかしたら、忙しい仕事中でも、「ラインの返事をした」ということが、彼なりの心づかいだったのかもしれない。

思うことはたくさんあるし、彼が悪いとも思わないし、わたしが悪いとも思わない。

こういうことは、あるものなのだ。

ただ、できることなら避けたいし、自分の都合だけで考えてしまうから、「こういう言い方さえやめてくれればなー」とか思ってしまうのである。

とりあえず、諸々消耗してしまうことは間違いないので、仕事中のライン自体を控えることにした。諸悪の根源は根元から断つ。


そんな旦那さんとも、明日で結婚してから半年を迎える。

もう1週間半ほど待てば、付き合い始めてから1年を迎える。

結婚前提でお付き合いを開始したからか、入籍前から新婚夫婦みたいな生活をしていたからか、付き合い始めた日の方が、個人的には思い入れが強い。

あれから1年経つのか。

ある会社の昼休み、初めて一緒にふたりでお昼を外に食べに行った。

待ち合わせ場所に着くまでのわたしの心臓ったら、ドラム裂けるんじゃないかってくらいの8ビートを乱暴に刻んでいて、でもうまく平静を装えたと思っている。

入ったラーメン屋さんでは、めちゃくちゃ待って、急いで食べても帰りが会社の規定時刻に間に合わなかったくらいだった。

ラーメンを待っている間、未来の旦那様のコップを持つ手が震えていて、ライオンみたいな挑発的な髪型しているくせにと思って、可笑しかった。

会社に戻るとき、彼は無言早足でわたしの前を歩いて、急に立ち止まったと思ったら、とってもシンプルな告白をしてくれた。

絶対に忘れたくないひとときだ。

そのときにわたしの胸元にラーメンの汁が付いていたという事実は、忘れたいのだが…


実は当時わたしには付き合っている人がいた。

うまくいっていなかった。

告白された日の夜に、その人と話し合う予定があった。

その人に会うと、びっくりするほど、旦那さんのことが好きだと思い知った。

お別れした。

旦那さんが、大好きだった。

早く、別れました、お願いしますと伝えたかった。

でも、その返事はラインではしなかった。

せめて電話で、と思ったので、家の最寄りの駅に着くまで待ってもらって、電話で返事を伝えた。

旦那さんは、酔っぱらっていた。

気が気じゃなくて、酒を投入するしかなかったらしい。

旦那さんは、喜んでいた。

たくさん名前を呼んでくれた。


ここで明確に主張しておきたい。

告白してくれたのは旦那さんだが、好きになったのは、絶対にわたしが先だ。

当時は旦那さんにもわたしにも付き合っている人がいたし、付き合っている人をできるだけ尊重したかったので、気持ちに蓋をしていた。


でも、毎日見ていた。

旦那さんの指からペアリングが外れた日、持ってきているお弁当の中身、いつもはセットしている髪型がセットされていない日、ずっとつけているマスクがたまに外れるとき、たまにしか言わない冗談、たまにしか見れない笑顔、隣に立ったときの身長差、手は大きくて爪が丸め、なぜかスーツのパンツがだぼだぼ。

旦那さんが休んだ日は会社なんてくそくらえだったし、旦那さんが飛ばすメールは何回でも読んだ。旦那さんに話しかけるときは何回も何回も話すことを脳内リピートして、無駄なことは言わないように、「デキる」新人を最大限に装った。家に帰れば、家族に旦那さんの話をした。

旦那さんの離任が決まった日、ショックすぎていかにショックなのかをまわりの人に話した。寝る前はベッドでこっそり大泣きした。そのときはまだ本当に見ているだけだったのに、それだけでもたくさんたくさんときめいていた。

正直な気持ちには抗えなかった。

わたしは誰がどう見ても旦那さんが大好きだった。


告白してくれたのは、旦那さんだ。

なるべく当時付き合っている人に誠実でありたくて、わたしからの行動が少なかったことは、確かに事実だ。


しかし、連絡先を聞いたのはわたしだ。

先に好きだと暗に伝えたのもわたしだ。

やりとりしていたラインが長文になったのもわたしが先だ。

結局、誠実でいられなくて、さらけ出したのはわたしが先だ。

わたしの方が、旦那さんにゾッコンだ。

最初から今までずっと、そうだ。

告白された方が立場が上だなんて言い出したのは誰だ?

そんなひとつのことで判断しないでほしい。

旦那さんはずっと追いかけられている側、わたしが追いかけている。


この1年で、たくさん変わった。

タメ口で普通に話して、特に付き合い始めてからしばらくはたくさん喧嘩した。

わたしが体調を崩して、ヒステリックだった時期も、ずっと一緒にいてくれた。

付き合う前、コップを持つ手を震わせながら見ていたわたしと、付き合ってからのわたしは、きっと違うところばかりだ。

思ってたのと違う、なんて思われていてもおかしくない。


でも、一緒にいてくれる。

一番にわたしのことを考えてくれる。

いつも一番の優しさをくれる。

でも、甘やかすとか、レディーファーストをするとか、そんな小手先のものではない。

いつも、正直でまっすぐだ。

すぐ怒る。わたしのために。

すぐ拗ねる。わたしが好きだから。

喧嘩するたびに思うのだ。

ああわたしは、また見失っちゃったんだなって。彼の優しさを、彼の大好きを、自分の感情で覆い隠してしまう。

まだまだ、修行が足りない。


次の1年、その次の1年、

毎年、もっとあなたを見つけられるようになるだろうか。

そのたびに、もっともっと、大好きになるのである。

生き方が下手くそでごめん、全体的にどんくさくてごめんね。

でも、精一杯の愛してるを、どうか受け取ってほしい。

一緒になって1年、たったの1年である。

残りの人生全部、あなたに捧げたら、

おばあちゃんになる頃には、

喧嘩も笑顔でできると思う。


気持ちが落ち着いても、ラインはしない。

これは、実験なのだ。

仕事中のラインを原則なしにしたら、ふたりの生活はより良くなるだろうか?

これからも、一緒に見つけて行ってほしい。

まだまだいろんなあなたと、いろんなわたしが、未来にきっと待っているのだから。